最新の伝記映画スタン&オリーを見て、美術館の企画上映でローレル&ハーディの復刻フィルム上映があったので感想を記したいのだが、ドンピシャのがない。

始終ドタバタで予想はついてしまうのだが、凸凹で腐れ縁なコンビの、感情の通い方が見てて楽しい。まあ、フィクションも入ってるであろう伝記映画の方に惹きつけられすぎなのだが。サイレント時代からの、コメディの歴史に興味が深まる。

サイレント・スラップスティックの名場面集。

ローレル&ハーディ
ウィル・ロジャース
キャロル・ロンバード
ジーン・ハーロー
ベン・ターピン
ハリー・ラングドン
チャーリー・チェイス
ビリー・ビーヴァン
エドガー・ケネディ
アンディ・クライド
チャーリー・マーレー
マック・セネット

この作品で初めて動いてるのを見たコメディアンも多い。
そもそもフィルムがほとんど失われていたりするらしい。
忘れ去られるには惜しい人たちばかり。
本当にもったいない。

1910〜1920年代の喜劇映画の名場面集で、チャップリン、キートン、ロイドが全く登場せず、彼らの師匠であるマック・セネットのキーストンコメディやハル・ローチプロの作品、そして我が国では全く評価されていない名優ウィル・ロジャースやハリー・ラングドン、ベン・ターピンの作品などが紹介されている。
ファンとしてはこの上ない喜びなのだが、やはりロジャースやキャロル・ロンバードの姿を見ていると物悲しい。しかし現代に語り継がれることなく、今や劣化したフィルムの中にしか居場所がない喜劇人たちの勇姿に感動！

K・ブラウンロウの大著「サイレント映画の黄金時代」を読んでいるところなのでより感慨深い。the parade's gone by…