「犯罪者は幸せになる権利も、自殺する権利もない」というテーマを、昼ドラのドロドロ劇で描いた印象。
タイトル通り、色々な意味で段々と交差していく様は、見ていて退屈しないし、ドロドロ劇は好きなので面白かった。
画面の手前と奥で人の距離を表現している手法が印象的だった。
真理子は一人ひっそりと、犯した罪と向き合っているのに対し、知佳は不正にそれを飛ばして幸せになっているように見える。
果たしてどちらが本当に幸せになるのか、テーマの答えは出るのか。
真理子は黒い服が多く、喪に服して犯した罪を懺悔しているようにも見える。
結局のところ、自分の行動や周りの様々な雑音、心の揺らぎによって十字架は作られるが、十字架の交わる点にこそ自分の色があるのではないかと思った。
タイトルは、背負う「十字架」と「2つの過去の事件が交差する」という二つの意味があると思う。
「昼顔」とは違う、クズい斎藤工の方が自分は好きだし、似合っていた。