このレビューはネタバレを含みます
オカルトホラーと見せかけて、タイトルままにSFミステリへと着地する見事な作品。この手の韓国映画らしい捻りが効いている。
ただ、それが「あえて」なのだろうけれども、多用されるカットバックや現実とも妄想ともつかぬシーンのせいで、構成が複雑というか煩雑になり過ぎて、真相が明かされた際にそれ程の衝撃と感じられず、驚きへと繋がらなかったのが残念。情報量が多すぎて、ラストすらも一個の情報として処理してしまった感じ。
ただ、家族の愛情を描くのがテーマなのであれば、母につけ父につけ兄弟につけ、成功をおさめていると思う。