Rucola

26年のRucolaのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
3.6
光州事件をまた違った視点で描いた作品。

『タクシー運転手』は、光州事件そのものにスポットを当てた作品だけど、今作は光州事件で遺族となった人たちが集められ、首謀者である当時の大統領だった人物(おそらく全斗煥)へ復讐しようとする話。

いやー、韓国ってすごいな。
その首謀者であろう元大統領ってまだ生きてるのに、復讐しようとする映画を作っちゃうなんて。何かの力が働いて、製作ストップしちゃうとかないのか。

オープニングのアニメーションがとにかく残酷で、観ていて心苦しい。
実写でないところが効果的で、より何かメッセージ性があるように思えてくる。
自分の中で想像力が働いてしまって、よりその残酷さを想像してしまうというか。

ちょっと映画としては何かどこか足りない気がしてしまったけど、映画が伝えたかったことは伝わってきた気がする。
1980年ってまだその当時の記憶がある人なんて、きっとたくさんいる。今でもまだ遺族が苦しんでいると思うと胸が痛い。
Rucola

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