ダンディー

26年のダンディーのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
3.8
2022年、215本目(ドラマ除く)。

なぜかやたら評価低くてビックリ。
みんなちゃんと見た?
韓国に興味を持つ人が多くなって、
韓国映画を見る人が多くなったから、
光州事件を扱う映画を
一度は見たことがある人が多くなったんじゃないかと思う。

でも、後日談を扱う映画は、
私はこれが初めて。
他にもあるかもしれないけど、
なかなか後日談を扱ってる映画は
少ないんじゃないかなぁ。

光州事件ってそう遠くない過去の話やから、
現代に生きる人々の中で、
実際に恨みを胸に抱いたまま、
必死で毎日を生きている人もいると思う。
ここまで極端な選択をしないだけで、
心の中では何度も何度も復讐をしてきたんじゃないかと思う。

クライマックスでペ・スビンが、
「俺の両親はアカじゃないっ!」
って涙しながら叫んでたシーンが
なぜかとっても印象的で、
目に焼き付いて離れない。

よくできた映画やと思うし、
とても重たい内容を扱っているけど、
観客の心を重くしすぎないように作られてると思う。
やけど、ちゃんと訴えるべきところは観客に届けてると思う。

基本的に韓国語はできるから、
字幕なしでも問題なく映画もドラマも見られるけど、
これはチングのなまりがきつすぎて、
どうしても字幕なしでは無理やったわ(苦笑)。
やっぱり方言とか訛りは無理やわ(笑)。
標準語は問題ないから、
これからは方言とか訛りを聞き取れるように練習しないとなぁ。

話はそれたけど、
私はとても関心のあるテーマだったし、
作品自体もすごく良かったと思う。

最後、結果どうなったのか分からないようにして終わらせてたけど、
きっとあいつは死んでないと思うし、
復讐は失敗に終わったんじゃないかと
勝手に想像してる。
観客の想像に任せる、っていう終わり方やもんね。
多分そうやで。
悪い奴ほど長生きするもんや(笑)。
ダンディー

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