物凄い作品だった。
まず一つとして、元大統領本人が今も生きている中でこの作品が作られたという事自体、驚いた。
話としては、共産主義を表す色のアカという言葉が使われていて、一つ気になるところがあった。
ネタバレになるので、詳しくは話せないが事件で両親を失った人物がアカじゃないのに両親を殺されたという主張をしていた。
ひっくり返してみるとこれはアカだと殺されてもいい。殺してもいい。というのは、言い過ぎかもしれないが近い意味でとれる。これは恐ろしい事だと思う。
今日でのデモ活動等でもそうだが、善し悪しは別としても改善を求める国民と弾圧しようとする国家側で時には死人が出るほどの衝突が行われている。
この映画は、事件で被害に遭われた方々の目線での話であり、私もそうだが多くの人が元大統領に怒りを持ったと思う。
しかし、映画語られていない向こうサイドでも何かが起きていたのかもしれない。
プロパガンダでは無いがどうしても映画の影響で被害に遭われた方々の家族の視点で考えがちだが、ジョンヒョクではないが、一歩引いて全体を見渡し直してるという事は大切なことなのだと思った。
向こうに正当性がないにしても方法の違いがジョンヒョクなのだと思う。
しかしながら酷い目に遭ったという事実は確かなことであり、許されない事だ。