龍星

ラモナの龍星のネタバレレビュー・内容・結末

ラモナ(1910年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

課題で鑑賞。
インディアンの青年アレサンドロとスペイン人の富豪の娘のラモナの恋模様と、先住民の血がある彼らを取り巻く不平等な状況を描写した作品です。
恋愛が不自由な状況を見ることがまずちょっと悲しかった。許されなくて逃げ出して、安息の地も白人に奪われていき、子供すら亡くしてしまう二人を見るのが苦しかった。同時に、迫害や不平等さに対する不快感をもたせた描写(平気で土地の利権を取る、拳銃で脅す、発砲するなど)が現代にも通じるものであることが貴重で、かつ重要だと思った。
視点は(恐らく)カメラが定点なので、それぞれの場面中に目まぐるしく変わっていくことはないものの、二人が出会う(または愛を確かめ合う)場面や、アレサンドロが殺される場面の奥行きのある感じは、印象に残ってます。
龍星

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