アメリカのショービズ界で黒人が活躍する場を切り開いたパイオニア達を特集したドキュメンタリー。ハリウッドのミュージカル映画を中心としたスターの紹介がコンセプトなのだろうが、やはり玉が少ないのか、前半でネタ切れになり、中盤からミュージシャン関係の特集になってまとまりがなくなっている。シドニー・ポワチエやデンゼル・ワシントンなどストレートプレイの大物俳優は紹介されない。10年以上前の作品なので、物故者も多く出演している。スパイク・リー監督の「スクール・デイズ」の紹介の中で、演出の一環で、出演者のホテルを肌の色や性別で差別し、黒人社会のリアルな緊張関係をそのまま撮影現場に作り出したエピソードが一番印象的だった。
2017.12.17 DVD(字幕)
