1896年。悪夢をそのまま映像にした、メリエスのドタバタ劇。
自分が観たバージョンにはドビュッシー(メリエスの一歳下)の楽曲が付いていたんだけど、「月」がニタニタと笑う描写もあってピッタリだった。
意図した効果ではないかも知れないが、カメラが固定されているのもあり、現実と夢の境目が曖昧になっている点が特に面白い。
『インセプション』『パプリカ』『マルホランドドライブ』『トータルリコール』などの原型を観ているようで興味深かった。
数年後に『夢判断』を上梓したフロイトだったらこの小品をどう分析したかな。