このレビューはネタバレを含みます
一見して意味不明気味。
何よりもそれをじゃあ考察しましょうというほどの魅力が備わっていないのが残念。
ホラーという風で流れていたように思うけど、その実はラブストーリーとも言える。
キャサリンは両親を物理的にか精神的にか失っていて心の拠り所を求めているところを悪魔に利用されたってのが一応の結末だと思う。
悪魔が力を取り戻す?か何かのために人間を使う必要があって、ちょうどキャサリンがうってつけで、そんで用済みになったので悪魔祓いされたら素直に出て行く。
悪魔だけが寄り添ってくれたという思いから依存を深めるキャサリンは、9年という時が経って尚悪魔に会うために帰ってきた。
しかしそこに悪魔の姿は無く、呼び出せもしない。号泣。閉幕。
悪魔祓いをわざわざやってたわけだし悪魔自体が妄想だったというオチは無いと思いたい。
何はともあれ時間の流れを分かりにくくしてあるし、理由は用意されてあるものの過去と現在でキャサリンの役者が違う上、頻繁に入り乱れるので大いに混乱する。
とにかく構成が辛い。
実のところ観たのはこれを書く数週間以前なのでいくらかうろ覚えの部分もある。
かといって二回目はちょっとね…という映画。
どこかに魅力を感じようと試みるなら、静かに、冷たさとも優しさとも取れるようなゆっくりとした雰囲気はなかなか好みだった。