保安官のダニエルは、深夜パトロールの最中に林から飛び出してきた怪我人の男を保護し、近くの病院に連れて行く。そこはダニエルと別居中の妻アリソンの務める田舎の病院で、最近起きた火事の影響で設備も限られていた。そんな中、ダニエルは病室で看護師の女が患者を刺殺しているのを目撃し、自身も襲われそうになったため、射殺してしまう。動揺するダニエルは応援を呼ぼうとパトカーに駆け込むと、白装束の謎の男に突如襲われる。ダニエルは傷を負いながらも何とか病院に戻ると、死んだはずの看護師が怪物に変貌を遂げ、襲いかかってくる。さらに怪我人の男を追って病院に押しかけた二人組の男から、病院の外は白装束の集団によって包囲されていると告げられる……。
カナダのSFホラー。カルト教団にモンスター、マッドサイエンティストと、気軽に見られるB級ホラーかと思いきや、生と死をテーマに描いており、宗教映画チックな作りに仕上がっている。そのため、人間VSモンスターの食うか食われるかのバトルは期待していたほど少なかったのが残念。個人的にもっとクリーチャーへの倒し方へもこだわってほしかった。
キャラクターそれぞれのバックボーンを雑に描きすぎているため、イマイチ人間的な中身を感じられない。ラストもなんで終わったのかよく分からん内に終わったのもあり、全体として消化不良な作品。
しかし、低予算ながらもクリーチャーへのこだわりやゴア描写などは中々目を見張るものはあり、その手の映画が好きなマニアにはオススメ。
