爆裂BOX

ザ・ヴォイド 変異世界の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)
4.0
保安官ダニエルは道端で倒れている血塗れの男を保護し、寂れた病院へ運び込むが、院内で殺人事件が発生。更に病院の外を白装束のカルト集団に包囲され院内では看護師らが怪物に変貌していく…というストーリー。
「要塞警察」と「遊星からの物体X」に「ヘルレイザー」やクトゥルフ神話をぶち込んで作り上げた秀作です。
とにかく前半の次から次へとヤバい事が起こっていく怒涛の展開が素晴らしいです。中盤からはちょっとテンション落ち着いてきますが、後半の病院の存在しないはずの地下に拡がる地獄絵図などはテンション上がります。
最初の看護師が変身した怪物や地下に廃棄された失敗作など触手ビロビロでヌメヌメした造形や「ヘルレイザー」のセノバイド感溢れる造形も素晴らしいですね。最後に登場する「娘」の造形もラスボス感溢れてて好きです。手作り感あふれる特殊メイクとゴア描写はやっぱりいいですねぇ。
生き残る二人の人選も意外でした。あの子は死ぬと思ったけどな~。
ラストは「ビヨンド」のラストを彷彿させ、絶望感と微かな希望を感じさせていいですね。
カーペンターファンや80年代ホラー好きならお薦めの作品です。