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江戸艶笑夜話 蛸と赤貝のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

江戸艶笑夜話 蛸と赤貝(1974年製作の映画)
3.6
監督の藤浦敦さんは、先々代の関係から当時の寄席演芸界に強力な人脈のあった人だとのコトで、そーいや他の監督作にも(『くいこみ海女 乱れ貝』とか『セックスドック 淫らな治療』とか)落語家を起用してるのですよね。ただ、その意味合いからしても今作が圧倒的にいちばん落語との繋がりが感じられる内容になっています。落語家が大勢登場するのに加え、そもそもが時代劇であって、かつ展開運びも古典落語の数珠繋ぎ(『干物箱』『湯屋番』『品川心中』)という設えであり、オーラスが『お見立て』なのも含めてプチ『幕末太陽傳』と言っても好い内容かと思います(もちろんコッチはポルノ入りですケド)。

ただ、そのポルノシーンはごくマイルドで、全体としてはおバカなコメディ面の方がメインといった感じに思えます。女盗賊2人に振り回される若旦那+その子分を演じるのは、おなじみ鈴々舎馬風と(なんと)ケーシー高峰。馬風が若旦那、とゆーのには若干違和感も感じましたが実は当時まだ30半ばなのですね。ただその脂ぎった風情は(既に)中々コテコテにコミカルで、落語とか関係なく結構ハマり役だと思いました。

そして肝心の女盗賊2人を演じるのは小川節子と大山節子のダブル節子(小川さんは今作が引退作?なのでしょーかね)。2人ともそこそこ和装がサマになる系統でもありましたし、清楚な小川さんに対してちょっとワルそーな鋭い目つきの大山さんも悪くなかったです。加えて、ソフトポルノとゆーコトでオッパイのシーンが多いトコロにふたりともかなりな美巨乳で、その意味でも好いキャスティングだったと思います。他にも乳放り出すだけの女優が結構大勢出て来るのですが、こちらも揃ってオッパイはまあまあでこれも好かったかと思いました。

結論、ポルノ的な価値については決してそこまで高くも無いかとは思いますが、その他諸々完成度は低くないと思いますね。暇なら是非。
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