上海十月

江戸艶笑夜話 蛸と赤貝の上海十月のレビュー・感想・評価

江戸艶笑夜話 蛸と赤貝(1974年製作の映画)
3.0
これだけの落語家が出た映画は、まずないですね。この作品も山口友三さん助監督の映画で珍しく印象に残ったらしい作品。らしいというのは、あまり多くを語らないが、他の作品はまるっきり覚えていないが、この映画について「だんびら一代記」にあった伊藤大輔監督が観に行って中途半端だと言われたと。そして江戸情緒を出そうとし過ぎてしまったと藤浦監督のコメントがありますと山口さんに聞いたら「そうかもしれないね。」と笑ってましたね。これをきっかけにポルノに邁進していく藤浦監督だったらしい。内容は、古典落語の話を引用しながら主演は、柳家かゑる (初代) ⇒ 鈴々舎馬風だ。馬風師匠で個人的には認識しているのだが、若々しい馬風師匠が観れる。ポルノですから本当の主演は、小川節子で時代劇ポルノの代名詞みたいな人。何かとこの人ばっかり出てくる。ラストは、「お見立て」で「幕末太陽伝」みたいになっている。テンポもいいし、ケーシー高峰と円歌の芸も観れるので個人的に面白く観たが、肝心の濡れ場が今一つ盛り上がらない。こういうのは、怪獣特撮映画みたいなもので本編と特撮が絶妙に混じってないと面白さが増しませんね。(濡れ場が特撮シーンなのか?!)
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