2017年に見た映画の中では
これが最も好きで忘れられず
何度も鑑賞している。
ギレルモ・デル・トロ監督が大好きで
彼の作る映画の雰囲気というものが
大好物でこの作品はその雰囲気がまさに
爆発しているような映画だった。
冷戦時代という時代背景を知れば知るほど
この映画は面白いなと感じることが多く、
この時代におけるマイノリティな人の
社会的立ち位置などを考えると
この作品におけるヴィランである
ストリックランドがいかにヴィランとして
優秀かがよくわかる。
ストリックランドは差別主義的発言や
男尊女卑な態度を傲慢な振る舞いで
マイノリティな人々に行い続ける。
それでいて、どこか弱さを持ち不安に
かられた際はその傲慢さを維持しきれない
人としての弱さも見せる。
主人公であるイライザ役の演技力
や半魚人のCGの素晴らしさも
この映画では是非楽しんで欲しいが、
個人的には時代背景からくる雰囲気や
ヴィランとしてのクソ野郎ぶりも
この映画を見る上での
最高の楽しみ方の1つだと思う。