あちぴろ

シェイプ・オブ・ウォーターのあちぴろのレビュー・感想・評価

3.4
観終わった後に言いようの無い苦しさを感じた。

この映画でも米ソの覇権争いに巻き込まれる犠牲者たち。
その材料となり得た「半魚人」を失ったとすれば、躍起になるのも分かる。
しかし、目線を変えれば「国」の威信を掛けた材料を勝手に連れ去ったイライザたちは罰せられて当然。
人道的な目線で考えれば、確かに虐待や疎かに扱うあのサイコパスが絶対的悪ではあるが。

「彼」と心を通わせたことをキッカケに、イライザのこれまでの人生は全て変わっていったように思う。
それは望んだことだったのか、一種の迷いや激情だったのか。
よくある、初恋が永遠に美しいものに見えてしまうような錯覚。
そんな風にも自分には感じた。

お隣の画家さんの猫ちゃんが可哀想すぎる。
あちぴろ

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