ハル

シェイプ・オブ・ウォーターのハルのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

喋ることのできない女性と半魚人(でいいのかな)の恋愛ものということで見るしかないよな、と。
予告見た感じでもファンタジー色強いのかなと思いつつ、わくわくしながら鑑賞。


結構、エグいシーン出たりダイレクトにそういうシーンあったりして意外と生々しいのだなと思いつつもリアリティのある描写が好きなので私的には良かった。
時代背景がアメリカとソ連の冷戦期ということで、あれぐらいの残酷描写や偏った考えなどに納得がいくし。


悪役のストリックランドさん、嫌いだけどなんか憎めないなぁって思った。
終盤辺りで「子どもは甘いお菓子~でも私はこの安い飴が~」とか話してるシーンあるんだけど、そこから彼の子ども時代や、そこから此処まで這い上がって来たのだというのを想像してしまって、少し寂しくなった。
このシーンだけで人一人の人生を想像させる監督凄い。


で、もちろんメインは女性と半魚人なのだけど、凄くいい。
どちらも無駄に着飾ってないし、どこまでも純真な心で向き合ってるから美しくて溜め息が出てくる。
最後のシーンはもう涙涙でした…ハッピーエンドですよね、あれは完全に。


あのお風呂場に水をためて裸で抱き合うシーン、凄い素敵でした。綺麗。
ハル

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