アカデミー作品賞を受賞した感動のファンタジーということで勝手に期待してしまったが、誰に何を見せたかったのか、自分には分からなかった。
ひたすらシュールでどこか不健康で湿った何か臭って来るような暑苦しい空気が流れるこの感じは、若い頃にカミュなどのフランス文学を読んだ時に異常性を感じたのと似ている気がした。グロテスクなバイオレンスはどこかタランティーノの映画のようでもある。
たまたま1人で見たので良かったが、家族やカップルで観る映画ではなく、その意味でR15+指定なのは納得。
賞を取ったからと言っていい映画とは限らないのは分かっていたけど、それを再認識させられた。人には勧めないかな。