このレビューはネタバレを含みます
生物間を超えた純愛ストーリー。
深夜勤務中の社内やあまり日の当たっていない家の中の描写が多く、全体的に映像は暗めで構成されている。
だが所々に差し色として青緑色が使用されていて、決して重い雰囲気ではなかった。
魚人と出会ってから目に見えて明るくなったイライザと暗めの映像とのコントラストがすごく映えていて良かった。
それにゼルダ、ジャイルズ、ホフステトラー博士など、イライザの周りの人達が本当に人が良くて温かかった。
魚人に想いを寄せているイライザを優しく見守る彼らの描写には何度も心を打たれた。
また、ストリックランドの人相の悪さによってより3人の人柄が目立っていたと思う。
あと魚人にすごく愛着が湧いてくる。
悪気なく猫を食べている時の後ろ姿、ジャイルズを傷つけてしまった後の反省してるところetc...かわいい！
ラストシーンは思わず涙ぐんでしまった。
言葉がなくても、種族が違っても想いを通わせることはできるという美しい物語だった。
イライザが言葉を話せないという設定にしたのは正解だったと思う。
