ざき

シェイプ・オブ・ウォーターのざきのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から魅力たっぷりなアンティーク家具と一人の女性の描写。おとぎ話、ファンシーな物語が展開されるかと思いきや、色々と生臭い背景やシーンもあり。ただのロマンスにとどまらない内容は良かった。

しかし・・・粗の多いご都合主義的物語と、結果としてファンシーか生臭さかのどっちつかずな描写、ロマンスに至る動機付けも傍目からすれば弱くて、結局最後まで何を見せたいのかがよくわからない。終いには、本来なら名場面と感動を覚えるはずのミュージカルシーンまで鼻につくように感じてしまい・・・

クリスマスプレゼントのきらきらな包装紙をわくわくして破ってみたら、理想とはまったく違うものが飛び出してきたかのような感覚。題材は悪くないだけに、もっとよいお話にできたのでは。ゼルダのキャラは好印象。

余談だけど、ぼやけたジャケットから「水の中でしか姿を保てない人間と、一般女性が恋に落ちる物語」だと勘違いしておりました。そういうお話、どっかで見たことあるような。
ざき

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