ほりはる

シェイプ・オブ・ウォーターのほりはるのレビュー・感想・評価

4.6
外見、並べた言葉の数々。それは側から見たら真実で、側から見たら自分を良く見せるもの、嘘で塗り固められたもの。

2人が示した愛の究極論は、そういった鎧を全て取り払うこと。半魚人は見た目で疎まれ、主人公は言葉を発することができない。だからこそ、全身を使って発されるメッセージはとても強く、心にストレートに響く。

設定上のいくつもの凸凹が時にグロテスクに、エロチックに画面をかき乱すのだけれど、それを全てならしてくれる2人の愛の美しさよ。

水も愛も、形がない。でもその形も無いものの美しさが実は1番尊くて、心に留まり続けるものなんだと思う。
ほりはる

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