えだ

シェイプ・オブ・ウォーターのえだのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トレーラー以上の情報量が殆ど無い映画

プロットが陳腐過ぎるし、肝心のクリーチャーとの水中ラブシーンがびっくりするくらい短い(敵のおっさんと女房のSEXの方を削れや)

これ観るのめちゃくちゃ楽しみにしてた分、ガッカリ度が半端ない

●良かった
・クリーチャーとのムフフシーン全般

●悪かった
・登場人物が全体的に頭が悪い

最高機密であるはずのクリーチャーが居る研究室に用務員のおばちゃんがまあまあ自由に出入りできるガバガバ警備

クリーチャー連れ出し作戦自体もまあまあガバガバだったのに、何故かどこかの特殊部隊の仕業だと思い込む研究施設側の人間

仕事が無い絵描きのおっさんがなんであんなすぐに自動車を用意出来たんだろ

明らかに行ったら始末されそうなのに、丸腰で待ち合わせ場所に行くソ連の研究者(自宅のシーンでは警戒してたのに…)

・無駄な設定に時間割き過ぎて、肝心の主人公とクリーチャーの描写が少ない

ソ連のスパイ研究者、てか冷戦っていう舞台設定自体がそもそも要らない
あいつを「研究チームの良識的な研究者」にキャラ変しても全く問題ないじゃん
この映画を観る前に丁度「善き人のためのソナタ」を観てしまったせいで取ってつけたように感じてしまう


絵描きのおっさんのゲイ設定
告白して失敗しましたってだけのことを描写するのに時間割く必要があったのか
(彼が社会的に失敗している孤独な人間であることを示すのは持ち込んだ絵を断られるくだりだけで十分)

・主人公って本当に孤独か?
主人公(あんま綺麗じゃないし、まあまあ歳行ってる、話せないおばちゃん)とクリーチャー(どことなく仮面ライダーの怪人チック)という、孤独な2人が互いに交流していくうちに愛し合うところがこの物語の美しさ。

けど、本当に孤独なクリーチャーと違って、主人公の方には黒人おばちゃん、絵描きのおじちゃん、劇場のオーナーと少ないながらも彼女を普通の人として接する人間は居るし、そのせいで彼女の境遇にそこまで孤独さを感じられない(そもそも言葉が話せないことを理由に彼女が周りから拒絶されてる描写が全然無い)

だから、「クリーチャー君だけがありのままの私を受け入れてくれるの♡」って発言が響いてこない(黒人のおばちゃんとかおそらく主人公の為に手話をわざわざ覚えたんだろうに本当可哀想)
えだ

えだ