栄えあるオスカー受賞作……。なのに何で『スリー・ビルボード』の方が人気なんだ……。因みに私の今年ワーストは『スリー・ビルボード』なので断然こっち派です。
口の効けない女性と半魚人の恋愛という事で世界一のオタク監督であるギレルモ・デル・トロの偏愛っぷりが全面に出た作品でもありますが、私は兎に角サリー・ホーキンスの演技にやられました。てっきり『美女と野獣』のエマ・ワトソンの様に綺麗どころオンリーな役どころと思いきやR18的なシーンも演じていたりとかなりの熱演、マイケル・シャノンの悪役っぷりも「この人本当に性格悪そう」と思わせる位良い演技でした。
公開初日に観たせいであんまり内容を覚えていないのがキズですが、ラストシーンとサリー・ホーキンスの歌唱シーンは特に心に残りました。見た目よりも中身、そんなメッセージを徹底的に突き詰めた傑作です。
因みに米国ではR18+、日本ではR15の公開だった訳ですが、公開前にこの情報が発表された時に「日本版は幾つかのシーンをカットしている」というデマが流れたのは本当に腹立たしかったですね、実際はぼかしが1箇所あっただけだったのに！
<2018年ベスト9位>
