ガンダムはSDじゃないアニメなら『鉄血のオルフェンズ』2期以外は見てるし分かるよ、と人には言っていたのだが、どうもこれを見てなかったような気がしたので視聴したら多分本当に見てなかったような気がする。部屋の整理をしていたら『Ⅴ』までの半券が出てきたのだ。『Ⅰ』から『Ⅴ』までは人付き合いで見に行っていたという都合なので、この『Ⅵ』は忙しくて誘われても断ったのかもしれない。
ぶっちゃけ私は『ガンダムTHE ORIGIN』のアニメ化そのものに懐疑的なのだ。安彦良和版初代ガンダムとでも呼ぶべき漫画の『ガンダムTHE ORIGIN』のシャアセイラ編以降を安彦良和直々にアニメに起こしたものであるが、ガンダムを歴史モノと思っている人には面白いかもしれないけど人間ドラマの質が初代ガンダムと大分かけ離れている。
安彦良和の繊細な原画は大袈裟な演技をするキャラクターが良く映えるのだが、繊細な演出無しでは繊細な演技にはならないのだ。
やはり初代ガンダムって、富野由悠季安彦良和星山博之の3人を軸に様々なスタッフの力が絡み合って絶妙な匙加減の元に出来上がった作品なので、安彦良和一人で作り上げられるもんじゃないよな、というか。
初代ガンダムの前日譚であると勘違いしている人が多いのも懐疑さ増すポイント。
大体さ、シャアは「私に跪け神よ！」なんて言わんし、カイが学校の同級生としてアムロに絡むとことかも解釈不一致感が強すぎる。
ガンダム誕生からもう何十年も経ってるんだし歴史を振り返ってないで安彦先生も完全新作でブイブイ言わせてほしい。
