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ブルックリンの片隅での一のレビュー・感想・評価

ブルックリンの片隅で(2017年製作の映画)
3.8
新進気鋭の女性監督 エリザ・ヒットマン監督作品

ブルックリンの片隅で、19歳の若者が性を模索する姿を描く

パッとした物語でもないので割と観る人を選ぶ作りだけど、個人的にはめちゃくちゃよかった
BGMもほとんど使わない淡々とした美しい映像に、痛くて切ない主人公の心理描写を丁寧に交えて進むストーリー

息苦しい家庭環境で中途半端に自分を偽り、結果的に彼女や親や仲間まで傷つけてしまう
ゲイとは認められないけど女性より男性が気になり、夜な夜な男性を漁る日々
そんな誰にも相談できな不安定な気持ちを、セリフではなく映像で見事に表現している素晴らしさ

セクシュアリティの関わる作品で、息を荒げるような生々しい性描写が多いですが、性を模索するリアルな青年が等身大のように描かれている感じが非常にリアルで秀逸
そんなもがき苦しむ青年を演じたハリス・ディキンソンも本当にお見事

『17歳の瞳に映る世界』の前に予習がてら鑑賞しましたが、めちゃくちゃ期待できそうで良かった

〈 Rotten Tomatoes 🍅85% 🍿57% 〉
〈 IMDb 6.4 / Metascore 78 / Letterboxd 3.2 〉

2021 自宅鑑賞 No.300 Netflix
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