人は命の期限を伝えられた時、何を思ってどう行動するのか…。
このテーマの作品は多々ありますが、主人公リーは、71歳のもと映画俳優で、今ではほとんど仕事も無く隠居生活のような毎日を送っています。
離婚した妻と娘とは、かなり疎遠のムードで自分の病の事もなかなか伝えられないでいる。
それでもリーの揺れ動く気持ちに訴えてかけてくるのは、やっぱり家族だったり友人だったりと、周りの人々との繋がりでした。
リーはとても穏やかで素直な優しい感じの人なのですが、人生の中での彼なりの失敗や後悔が所々に垣間見えます。
その事と向き合っていく時間を丁寧に描いていました。
私はとても好きな作品でした。