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あゝ、荒野 後篇のspoonのネタバレレビュー・内容・結末

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

演者全ての方の迫真の演技、心に刺さる言葉。全てが良かった。最後になんとも言えない感情に満たされ涙が溢れました。

前半と後半合わせて5時間の超大作で少し敬遠していましたが、見終わった後納得した。一瞬一瞬の描写、時間はこの作品になくてはならないものだと感じました。

菅田将暉さんや、山田裕貴さん、ヤン・イクチュンさんの迫真に迫るボクシングシーンでは、プロのライセンス取れるくらいだとのスタッフのコメントがあったように、プロかと間違えそうになるくらい超絶な肉体と演技にも圧倒された。

健二の事をアニキと慕う新次との固い絆、関係性も上手く表現されていて、監督やスタッフの方たち、演者さんそれぞれ素晴らしいと感じた。
健二の言う本当の意味での「繋がる」とはどういう事か。
新次はその気持ちが痛いほど分かるから分かったから、受け止め、最後までその拳を降さなかった。

新次と健二の感情が痛いほど自分自身の心に迫ってくる、感情を揺さぶられる傑作だと感じました。

自殺シーンもありますが配慮してなのか血はわざと嘘っぽい色合いです。
濡れ場もありますが、それ以上に本気で真剣に演じようとする演者の演技の方に魅了されて、それがストーリーに不可欠でもあり、悪くないです。
R指定ですが、賞を受賞した意味がわかりました。

5時間ですが、またいつかもう一度観てみたいなと思う作品です。
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