アヤミ

あゝ、荒野 後篇のアヤミのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
5.0
これは生きることと死ぬことと愛することと殺すことの意味を教えてくれた映画だ
ただ訳もわからずひたすらに涙が止まらなくてただ、ただただ胸が痛い…え?どうしたらいいのこの気持ち
健二、新次、どうしたらいい?
相手を目一杯憎んで殺す
でも、
でも。
人がどう生きるのかどう愛するのか、全ての苦しみ悲しみ憎しみがボクシングによって中和され調和され血と汗と涙で溢れ出ていた。人はなぜ生きるのか
人は生まれた時からほとんどが死んでいて年をとるごとに死が完成するのか。
新次は自分の信じたボクシングを汚してまで裕司に勝ちたかったのか、違う。まとめて憎んで殺したんだ。全てを憎んだ。殺したかった。
何も言えない。何かを語るには私は軽すぎる。
死んでいない。ただこの映画を見て人生というものを一つ理解した。
新宿新次、バリカン健二、ありがとう。
いい夢を。
出会えてよかった、ありがとう。
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