えりみ

あゝ、荒野 後篇のえりみのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.7
原作未読。寺山修司って名前は聞いた事ある程度。
めっちゃ良かった前篇から1年後、2022年新宿が舞台。
前篇は場内で何度も笑いが起きたが後篇は無し(無くもないんやけど)。
前篇と少し雰囲気が変わった、疾走感がなくなり日本の景気も更に下降気味。時間の長さも少し感じた。ただ、
バリカン建二(ヤン・イクチュン)が後篇で更に魅せる。
今野杏南がおっぱいを晒したのもびっくりしたけど彼女に上に乗られて全身リップ(は言い過ぎか)されて尚「あなたとは繋がれない」ていえるとはΣ(゚Д゚)
「新宿新次、あなたと闘いたい」
「繋がりたい」
「コロス、ニクイ、コロス!」
でも「愛してほしい」
魂の89発を受ける姿は壮絶の一言。
新宿新次(菅田将暉)も凄かった。腕が長いし赤いグローブなんでほんま矢吹ジョーみたい。そしてラストカットの眼。視線の先に荒野が広がってる気がした。あ、後篇でもサガミオリジナル0.01使って芳子(木下あかり)と1発。
芳子と新次、健二の3人で出かけた海のシーンが唯一ほっこり。
ユースケ・サンタマリアはセツ(河井青葉)と濡れ場があったりしてさらにズルい、イイ。
でもそれ以上にトレーナー役のでんでんが後篇は全シーン良かった。
でんでんみて泣きそうになったの初めて。
ケバい木村多江は結局1人だけまた脱がへんかったけど、最後の台詞は魂の叫び、生きる力強さが出てた。バッティングセンスもイイ♪
木下あかり(芳子)は後篇では一時退場するので前篇ほど見せ場無し。
ブラフマンの主題歌より途中で流れるハレルヤ~♪の曲が響いた。
各親子の繋がりや広げたエピソード全てきれいに回収することはなかったけど、監督と主演2人が「俺達の代表作にしよう!」て誓い合ったっていう熱いものは伝わってきたし代表作になると思う。「息もできない」もええけど。

やっぱり新宿で観ればよかったなぁ(メンズデーのお得さに負けた)。なんでこんなに上映館少ないのかなぁ。。。ボクシング経験者がみたら怒り狂いそうなめちゃくちゃな試合ばっかりやけど。
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