寺山修司の長編小説を、岸善幸監督が実写化した"青春"映画の後編。
原作未読。
ん〜、ラストカットと、新次vs山本の試合は良かったです。新次とバリカンの試合も前半は良かったのですが、後半演出がクド過ぎで鈍重に....。
やはり、高橋和也とでんでんはいい俳優さんだなと改めて。
決してつまらなくはないのですが、何も響かなかった....。
前編後編と観たのですが、自殺防止サークルのエピソードは完全にオミットしてイイし、法案デモのシーンもブォーンという効果音と共にさほど変化しないズーム演出もいらないと思います。
不必要な箇所が多く、くどくて鈍重。
そして、モロ師岡の演技も、くどくて鈍重。
上っ面だけの記号で社会問題を盛り込み、さも、主人公たちの試合に集約させてますよ的なあざとさは本当稚拙でくだらない。
足し算演出はもはや過去の産物でしかない。
ラストに関しても、あれだけ打ち込まれれば、普通にあれレフリーストップですよ。感動"げ"パーツに利用するのはどうかと思います。
あと、二代目がオカマに見えて仕方なかったのがノイズに...。そしてゲイなら何故バリカンとの絡みを入れないのか?
現在の邦画にしっかり女優さんたちが脱いだ"濡れ場"を入れたのは称賛しますが、それだけかな。