のら

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦ののらのレビュー・感想・評価

2.5
機動戦士ガンダムの前日譚を安彦良和の視点で描くシリーズの5作目で本作は一年戦争序盤の最大の激戦と言わるルウム戦役を描く。

このルウム戦役は小説やゲームなどサイドストーリーベースでは何度か映像化されはいるものの正式に映像化されたのは本作が初めてとなる。しかし残念なことに本作ではルウム戦役描かれない…。

正確に言えばルウム戦役が開戦した所で終わるという中途半端な所で終わるのだ。代わりに本作で主に描かれるのは史上最悪の殺戮と呼ばれる事になるブリティッシュ作戦が描かれるのだが、問題は原作のコンセプトが人を描くことに注力しているためブリティッシュ作戦そのものを描ききれていない事にある。

つまりルウム戦役を期待してみるとがっかりし、ブリティッシュ作戦がその代わりになっているか?といえばそうなっていないのが本作の残念な部分になっている。

またこのシリーズに共通する問題として約90分の上映時間に対して、10分近くも前回までのあらすじが続くのは如何なものだろうか?
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