ゆずきよ

ボヘミアン・ラプソディのゆずきよのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
幼少期に父の運転する車でクイーンが良く流れていた。
父は言う「これこそがロックンロール」だと。
幼かった私は父の言っている事もこのバンドの良さも分からず、嬉しそうに話しながら聞く父の横顔だけが印象に残っている。
時が経ちこの映画を観た。
この頃には私も多少ロックンロールという物は知っていたし、詳しくは無いがクイーンの音楽にも触れ合っていた。
フレディ・マーキュリーは刹那的で、それでいて繊細で、何より奇抜な才能に抜きん出ている。
その生涯は、映画として何処まで脚色されているのかはわからないが、私には到底真似出来るものでは無い。
そこから生まれる音楽が美しく無いわけないじゃないか。
これこそロックンロールだ。
気恥ずかしくて父にこの感想を伝える事が出来ないまま、父は昨年急死した。
いつか私もそちらにいく事になるが、その時にはAnother One Bites the Dustを共に聞きたい。
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