20世紀フォックスファンファーレの音色がコインピックのブライアンメイぽい。いきなりわくわくします。
クラシック・ロックの偉大なバンドは数あれどクイーンはとにかく遊び心やポップさが魅力だと思ってます。なんとなくそれがわかる若かりしレコーディングの場面は、あぁこんな感じだったんだろうなーと嬉しい追体験でした。
ラストのライブエイドのシーン。あまり歌詞に注目したことはなかったんですが、コンプレックスとの戦いや果てなき上昇志向、これまでのフレディの人生という大風呂敷を見事に畳むようなものだったと気付かされて身震いしました。
いつ死ぬかわからないからこそこの一瞬を精一杯生きる、死期が迫っているフレディの口から聞くとよりハッとします。でもエイズ判明前に制作されているものなので、彼の人生観が一貫したものであったことがわかりますね。
成功がトントン拍子すぎたり、展開の起伏があまりにもできすぎてないか？と思っちゃっても事実なんだからしょうがない。個人的に特に好きなのは空虚なパーティーのシークエンス。天才がその上昇志向ゆえに孤独や仲間の大切さを学ぶ一連はどんな物語でも大好きです。
フレディは回り道もしちゃいましたが、最後あらためて気づけてよかった。ライブの最後も「"We" love you.」と複数一人称による愛してるでしたね。
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両親の出会いなんて恥ずかしくて聞きたくないもんですが、クイーンのライブだったと耳にしたことがあります。今作を観ながらそれを思い出し、てことは大体この時期かな？的な楽しみ方もできました。
ライブエイドの迫力が凄すぎて、クイーンがいなかったら自分は生まれてなかったのかーとか大袈裟なことも柄にもなく思ってしまいました。
