ぼりひろ

ボヘミアン・ラプソディのぼりひろのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.2
フレディよりブライアンメイやロジャーテイラーの方が似ていて、再現することに対する意欲に圧倒された。(フレディもかなり似ていた)
路地裏で途方にくれているブライアンとロジャーに初対面のフレディがアカペラ披露してバンド結成とか、フレディが一目惚れした男性を必死で探したとか「そんな出来た話あるわけないだろ、かっこよすぎるわ」と突っ込みどころは結構あるが、クイーンはもはや伝説の存在なんだからその歴史に尾ひれがついてフレディが神格化されても別にいいんじゃないか。
ただ、この映画はクイーンの映画でもなくフレディの映画でもない、フレディがいた頃のクイーンを描いた映画だ。
クイーンのフレディマーキュリーになる前のファルークバルサラ時代や、エイズを発症して衰弱した晩年は出てこないし、フレディを見守り続けた家族や恋人、バンドメンバーにもそんなにフォーカスは当てられない。
そういう作品であってもフレディの周りにいる人の芯の強さというものはちゃんと伝わってきたので、伝記映画としては見応えはあった。

それはそうと「ラブ&マーシー」や「ストレイトアウタコンプトン」にも出てきた「孤立するミュージシャンに寄生する悪徳マネージャー」がちゃんとこの伝記映画にもいてそこに笑ってしまった。
ぼりひろ

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