寿マーガリン

ボヘミアン・ラプソディの寿マーガリンのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.0
美しいものは孤独だ。

孤独だから美しいのか、美しいから孤独なのか、
どのみち、群れて馴れ合ってウェイウェイしてるものよりは、孤独を叫ぶ一人称の方が格段に美しい。

フレディには恋人も家族もバンド仲間もいたけれど
心の奥底にある根本的な何かが
震えを感じるまでに孤独で、寂しくて、そして美しい。


難民で、ゲイで、エイズ。
コンプレックを抱えたその心は、いつも誰かを求めていて、満たされない何かが広がっていたのかもしれない。

それをこうして歌にできる彼は、幸福な芸術家だと思う。
だって、彼の歌に共感して、救われる人がこんなにたくさんいるのだから。

わたし、
ブスで、デブで、無職だけど
志だけは高くありたい…(全く金にならないけど…)
出っ歯というフレディと同じコンプレックを抱えて、私は今日も文字を書くよ…
私の行き場のない孤独な魂が、全国のブスでデブで無職のみんなと共鳴しますように…

みなさん、初雪です。最高の夜にしような。