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ボヘミアン・ラプソディのnoteのネタバレレビュー・内容・結末

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

伝説のイギリスのロックバンド、クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。
パキスタン系移民の青年フレディがバンドメンバーと出会い、溢れるアイデアで次々とヒット曲を飛ばし、スターダムを駆け上がる。
しかし、その影でレコード会社との芸術性の相違による反発、独裁的な曲作りにメンバーとの確執も生まれる。
またセクシャリティの葛藤による婚約者と破局も描かれる。
孤独とヒットへのプレッシャーにフレディの心が押し潰されていく。
栄枯盛衰、因果応報、そして人種差別や性的マイノリティへの差別との戦い。
この映画はスターとしての輝きの影で、フレディの1人の人間としての弱さが剥き出しになるドラマだ。

ついにバンドが崩壊寸前にまで追い込まれたとき、フレディはメンバーに心情を曝け出して和解。
再びバンドとして結束し、20世紀最大のチャリティ音楽イベント、ライヴ・エイドに挑む。
そこで演奏された曲は、フレディの人生の歩みと心情を擬えた芸術として昇華していく…。

ライブエイドを当時生放送で見たのだが、クイーンの演奏の裏側に、そんなドラマがあったとは。
今もなお、世界を魅了し続ける名曲の数々と誕生秘話に心が踊る。
しかし、鑑賞後に思い返してみると、フレディ・マーキュリーを超えるようなエンターテイナーがいまだロック界に現れていない寂しさを実感してしまう。
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