アルツハイマー病を患う、夫のジョンと末期ガンと闘う妻のエラ。二人はジョンの敬愛するエミングウェイの家を目指して、キャンピングカーで旅をする。愛する人だけに家族のことを忘れるジョンをエラは時に複雑な気持ちで接し、旅をしていた。
二人は毎晩、家族の思い出の写真をスクリーンに映しては家族の軌跡をたどる様に南へ進んでいく。－－
ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドという二人のスターがそれぞれの病と闘いながら旅をする夫婦を演じている。
どこまでも続く青空の下、ハイウェイを走り続ける二人が素敵だと思ったし、歳を重ねても愛する人と旅ができるのがすごく羨ましい。
ヘレンが演じたエラは末期ガンと向き合いつつ、アルツハイマーの夫を懸命に支える妻を演じて、とても強い女性だなと思った。自分と子どものことを忘れていく夫を気丈に支えるが、ジョンが教授時代の教え子を覚えていると分かったシーンは辛かっただろう。
終盤は病状が悪化するエラのためにジョンが彼女を助けるシーンがあって、夫婦って持ちつ持たれるなんだなぁって感じがすごくジーンときた。
ラストは切なすぎる。自分の思った結末と少し違った。愛する人と最期まで寄り添っていられる幸せをエラは選択したんだろう。
二人はこれからも長い長い休暇を楽しむんだろうな。
