舞台はノルウェー。親元を離れて進学した大学生が、同性の女の子に惹かれることでなぜか身体の不調に見舞われてしまう。同時に周りで不可解な出来事も起こるようになり…という物語。「LAW少女のめざめ」みたいな、ジュブナイルより年齢は上の青春ヒューマンドラマ寄りのホラーと言えるのかな。ことさらに恐怖を煽る演出はなく、不穏な空気感が満ちていくじんわり系。物語は淡々と進むが、主人公の不調の原因はなんなのか、両親は何を隠しているのか、気になる子との関係は?など謎が気になって最後まで飽きずに見れた。ただ、発作のシーンはリアルでちょっと見ていて辛かった。ラストの展開は抑圧されていた部分を解放するカタルシスがあって結構好き。
どんよりした雰囲気と、画面作りが綺麗なのが北欧っぽくてよかった。