すがり

ガーディアンズのすがりのレビュー・感想・評価

ガーディアンズ(2017年製作の映画)
2.8
確かにきっとこれがロシアなんだなあ。
ヒーロー物のはずなのに全然熱くない。
冷んやり、静かに、淡々と進行していく。

日本の宣伝でアメコミを意識してるのが分かるように、内容もアメコミ映画の要素がふんだん。
ただ今作はそれらの要素をノルマ的に消化して行っているので実のところ盛り上がりが無い。
その分だけ数カ所置かれた笑いどころの寂しさが増す。

さらに各ヒーローとボスの背景が貧弱。
そもそもヒーローはパワー的にも弱すぎる。
集結、初出撃、即敗北。
日本の戦隊ヒーローかよ。

いや、なんだかしっくり来る気がしてきた。
これはロシア版X-MENでも無ければマーベルへの挑戦状でもありません。
日本特撮戦隊物インスパイア作品でございます。
ラストの反撃もそんな感じがする。

つっこみたい所は他にもあるのだけど、そうやって別角度での楽しみがある笑えるB級くささと、超パワーの映像表現は楽しかった。
ロシアっていう昔に実際やってただろ感があるのも良い。
クマさんの役に立たなさもクロコダイン的で親近感がわく。

物語的に非常に退屈という致命傷を除けば楽しいところは結構ある。
匂わせた次回作があるならもっと突飛な能力を持った特異なヒーローらの参戦に期待したい。



余談だけどこの映画の字幕林完治って出てませんでしたか?
英語ばかりかロシア語まで翻訳レベルでカバーしてるって実はスパイとかなのでは……。
すがり

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