これはもはや伝説の作品であろう。
製作側の意向や会社の買収問題による4度の公開延期とコロナ問題による映画館閉鎖による小規模公開。しかも日本では劇場公開スルー。しかも邦題は何故か複数形じゃなくなる始末。
だがしかし、2016年頃からずっと待っていたので、もうこれを観れるだけで感謝しかないのである。
で、本編。
ホラーらしいんだけど、微塵も怖くない…。
「イット」とかで慣れてたらホントに無心で観れる。
それに対して、キャラと設定は凄く良い。能力をコントロールできず、過去にトラウマを抱えた若いミュータントたちが集まる施設。X-MENになれるかもなどとみんな期待しているが、不穏な空気が常に漂っている何ともアンバランスな感じ。
キャストも主人公格ダニ以外みんな知ってて、いかにも次世代を期待されてるキャスティングだった。特にアニャ・テイラー・ジョイのマジックはコミックから出てきたようなまんまのビジュアル!
けど、終盤までずっと山場がないからこれ今何観てるんだっけ…って思い始めてしまう。トラウマに立ち向かう姿を描くのは良いけど、それぞれのトラウマを描くのに時間をかけ過ぎ泣
ラストバトルもチームもの特有の協力して戦ってるシーンが少な過ぎる。ロシア版「アベンジャーズ」こと「ガーディアンズ」ですら協力技があったぞ笑
とにかく!!
どうしてもインディーズ映画感が否めないけど、所々にX-MENユニバースなのが分かるシーンがあって、マジックが超カッコ良くて、「ローガン」が観たくなったし、満足です。
少なくとも「ダーク・フェニックス」よりは全然良いです。
