かーく

X-MEN:ダーク・フェニックスのかーくのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

製作が決定の一報を聞いた時点で思っていたことですが案の定蛇足でしかない作品になってしまったと思います
製作陣はディズニーによる買収がなくとも今作をラストにするつもりだったと語っているようですがとはいえ影響はあったのではないでしょうか
ガチで影響なかったとしたらなぜこれでいいと思ったのか聞きたい
今まで映画作品の中で描いてきたもの、キャラクター性を極力削ぎ落としたかのような登場人物の描き方にいっそ過去作は見てこない方が良かったなと考えてしまいました
そもそもジーンについては前作アポカリプスでケリがついてると思ってました
強大な力に怯えつつもその力で大切な人達を守ることが出来るのだと、確かにあの時のジーンは前に進めていたのに
ミスティークの処理の雑さは最早冷蔵庫の女ですらなく、ただメイクの手間と役者の都合を反映したのかな?としか想像出来ません
X-WOMENのセリフも何だか滑ってる様に感じました
今回のストーリーに限ってもジーンだけでなくカートやクイックシルバーも同じくらい危険な任務を前線でこなしてた訳で、そこは無視ですか?と
ハンクはいくら愛する人を殺されたからって、何年も学園で共に過ごし体調管理もしてきただろうジーンを殺しに行こうとする人間とは思えない
ジーンだって彼にとっては家族だったろうに
エリックは心変わり早すぎる
スコットのブレなさをみんな見習って欲しい
解釈違いという言葉はこういう時に使うのか〜と新たな発見があったことは収穫です
ただそのせいでチェスをするエリックとチャールズを見ても「そういう所は拾うんだな……」とやや呆れてしまったのが残念
ラストで学園にジーンの名前を付けているシーンは椅子からずり落ちそうになりました
ジーンが世界を救った英雄であることを知ってるのはあの場にいた数人のミュータントだけですよね
100歩譲って学園の生徒はチャールズ達の説明で納得するとして世間の目は厳しいものになるでしょう
F&Pのように世間に見える形で仇なすものを倒したとかならともかく
それはチャールズがこの作品内で目指してきた「世間に受け入れられるミュータント」から遠ざかってしまうことになるのでは?
そもそもあんな有名人で学園長だったチャールズがカフェで優雅にお茶してる辺りあの世界の住民は記憶力ガバガバなのかもしれませんが

良かった所は前線に立つチャールズが見れたことと電車の中で戦うエリックが格好よかったことかな
有終の美は飾れなかったようです
かーく

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