ふっくー

X-MEN:ダーク・フェニックスのふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

20世紀フォックスでの「X-MEN」シリーズの壮大な最終章。。。。のはずが、2度の公開延期、予算カットなど制作時点で災難続きだった今作はなんとも最終章というには地味な作品になってしまいました。
先に言いますが、MCUと比べるつもりは全くありません!!

ただ、こんな終わり方でいいのか!!と思ってしまうくらいアクションが地味だったんですよ。。
X-MENシリーズ特有の深みのあるシリアス展開の話はとても良かったし、「X-MENフューチャー&パスト」で、もはや過去作を全て無かったことにする開き直った大胆展開はそれはそれで、楽しかったし、時系列の話とかはとやかくは言わないと決めて鑑賞したのですが、地味じゃね???笑笑。

どうやら前作アポカリプスから10年後の話らしく、キャストも皆さん続投で素晴らしかったのですが、このピークは冒頭の宇宙船救出ミッションで終わりを迎えます。クイックシルバーとナイトクローラーのコンビネーション救出や、ジーングレイの身体を張った救出劇、そこからのタイトルコール。最高じゃないですか。

そのまま素晴らしい展開を見せてくれると思いきや、、過去作品で音楽に乗せて主役ばりのインパクトを残していたクイックシルバーが、早々の退散。(しかも退散の原因が、ジーンに木枝ごと横にちょっと吹き飛ばされただけとゆう。)
ミスティークの呆気なさすぎる死。。。。。
あんなにフューチャー&パストで命をめっちゃ狙ってたマグニートも、ミスティークの死でいきなり協力しちゃう手のひら返し。
素晴らしい活躍をしてたメンバーはどれも中途半端に描かれていて、悲しい展開ではありました。

ただ、今作で20世紀フォックスでのシリーズを終わらせなければいけない。そして、今作で今まで積み上げてきた集大成を描かなければいけない。そんなプレッシャーと描きたいけど尺に収めきれない、どうしよう、、そんな監督と製作陣の焦りがひしひしと伝わってくる出来に見ているこちらが辛くなる最終章でした。

あのアポカリプスを倒したミュータントランク最高レベル(ファイナル・ディシジョンでそんな話がありましたな。)のジーングレイが闇落ちし、ダークフェニックスとなってシビルウォー展開とゆう最終章に相応しすぎる題材だった為に本当にもったいない。もっと脚本とかしっかり整理してアクションが地味になっても良かったから、上手く作って欲しかったです。

今後このメンバーのままMCUに合流するのかな???個人的にMCUよりこっちのクイックシルバーの方が当たり役なので、これで終わらせて欲しくない気持ちがいっぱいですが、どうなるんでしょうか。。。

ラストシーンのフェニックスとなったジーンが宇宙の彼方でぼんやり飛んでいるシーンが映るのは映画での切なさではなく、違った意味の切なさで泣けた笑笑。

X-MENシリーズで1番好きなのもファーストジェネレーションで、Blu-rayも全て揃えてた愛すべきシリーズ。。。。これからのグレードアップした新しい展開。大いに期待してます!!
ふっくー

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