映画好きの柴犬

トレイン・ミッションの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)
3.6
私がプリンよ。私が。俺が。いや、私が。どうぞ、どうぞ😁

 リストラされた元警官(リーアム・ニーソン)が、いつもの通勤電車に乗り合わせた見知らぬ女(ヴェラ・ファーミガ)から、大金と引き換えに人探しを頼まれたことから陰謀に巻き込まれる、サスペンス・アクション。

 近年、「スノーピアサー」「新感染 ファイナル・エクスプレス」さらには「鬼滅の刃 無限列車編」とかといった、列車という空間を生かしたサスペンス、アクションモノの良作が出てきているけれど、本作のその系統といえるかも。通勤電車という設定を活かして、駅を過ぎるごとに状況が変わるという緊張感でテンポ良くストーリーを展開していくのはうまい。ただ、一つ一つのエピソードというかネタが若干雑というか、あり得ない感じがしちゃうのが残念。特に、終盤の脱線シーケンスはやりすぎ。

 リーアム・ニーソンといえば、キャリア末期のしょぼくれた初老のおっさんだけど実は...な役が多いけど、その閉塞感のある日常を表した、冒頭のタイムラプス風映像が、何気に面白かった。そして、苦難を乗り越えた乗客たちとともに、もう一度やり直す結末も良かった。