ふっくー

リングのふっくーのレビュー・感想・評価

リング(1998年製作の映画)
3.8
ジャパニーズホラーの金字塔。
「そのビデオを見た人は7日後必ず死ぬ」そのビデオを見てしまった主人公の追い詰められていく感じ、7日間という時間が極々と迫ってくる恐怖はJホラー特有のジメジメ感と嫌な雰囲気は必見。
ビデオの内容が途切れ途切れの映像、ノイズという意味のわからない感じがリアルですね。この気持ち悪い映像は「ほんとにあった呪いのビデオ」シリーズの警告動画で似たようなものがチラホラあるので、なかなかリアリティがあります。

今作と同じようにJホラーの代表作として今もなお高い評価を得られている「呪怨」。こちらは恐怖の存在を隠すことなく、そのまま画面全面に押し出し恐怖を倍増させる作品であるのに対して、
今作は直接的な恐怖演出は貞子がラストにテレビから出てくる以外はあまりない印象。ただその最強のラストに向かって7日間という限られた時間が刻一刻と迫ってくる恐怖は登場人物と一緒に不安な気持ちになり、映画を見終わったあとも恐怖を味わえるようになっている。

リングの前の話の「リングバースデイ」はかなり切ないサスペンス映画であると思う。

中田監督は「リング」を超える震え上がるような作品早く作ってくださいよ。宣伝も「リング」の監督が贈るとか謳い文句にしてるけど、リングに泥を塗る酷い作品ばかりだから、見ていて悲しい。なんか最近の新作は若者ウケを狙ったトレンドを取り入れたり、大根役者を使って緊迫感無くなっていたりとJホラーの良さはどこへやら。。
もう今のJホラーを支えていけそうな人たちは白石晃士か清水崇くらい?あとは「残穢」の中村さんかな?
中田さんはまだ貞子の呪いから解放されないみたいです。
ふっくー

ふっくー