ムギ山

リングのムギ山のレビュー・感想・評価

リング(1998年製作の映画)
3.0
初見。
これとか『ハリー・ポッター』とか『ダ・ヴィンチ・コード』とか、書店員時代にうんざりするほど売った本は、中身を1ページも見てなくてもなんかわかっちゃったような気になっていてよくない。とりわけこの作品の場合、「呪いのビデオ」「画面から這い出す」「貞子」といったディテールが猖獗を極めたあとから見ると、「あーこれ知ってる知ってる」という確認作業になってしまうのであった。やっぱり流行りものは流行っている時に見るべきである。
というわけで貞子さんがテレビの画面からずるずると出てきても特に怖くはない私ではあったが、一箇所だけ「夜寝ていた松嶋菜々子が、イヤな予感がして襖を開けると隣の部屋で息子がひとりで例のビデオを見ている」というシーンはすげえ怖かった。
枝葉ですが、母子家庭のキャリアウーマンの松嶋菜々子が、小学1年生の息子に一人で留守番させるのはいかがなものかと思う。原作やドラマ版だと設定がいろいろ違うそうなのだけど、こういう設定にするならせめて学童に預けるなりシッターさん(お手伝いさん)に来てもらうなりしなよ……と、へんなところが気になってしまった。
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