パッケージ・予告を観た時"これは観たい!"と思った。
白いシャツにベージュのパンツを何気なくオシャレに着こなせるアラフィフ女性は、もうそれだけで上級者!
私がダイアン・レインを好きな理由は、美しさと親しみやすさを兼ね備えている所。
つまり、エレガントな上にチャーミングなのである。こういう女性、なかなかいそうでいないのだなぁ。。
成功している超多忙な映画プロデューサーのマイケル(アレック・ボールドウィン)と妻アン(ダイアン・レイン)。
それなりに仲の良い夫婦ではあるのだが、仕事一筋の夫は妻よりも仕事を優先しがち、、なようにも思えて面白くない。。
そんな妻の揺れる心を軽やかにしなやかに演じたダイアン・レインから目が離せない!
ひょんなことからマイケル抜きで彼の友人ジャック(アルノー・ヴィアール)にカンヌ〜パリまで車で送ってもらうことになったアン。
フランス人🇫🇷の彼は、寄り道に次ぐ寄り道がお好きなようで、なかなかパリに辿り着けない。。
お陰で観ている私たちも、南仏の素敵な景色や文化・美味しいフランス料理を味わう旅を一緒に楽しんでいるかのよう。。
典型的なアメリカ人気質のアンは、戸惑いながらもそのフランス風人生の楽しみ方を目の当たりにして、次第に自分を縛っていた価値観から解放されていくのだった…。
今作は80歳にして監督に初挑戦したエレノア・コッポラの作品。
自身も映画監督(フランシス・フォード・コッポラ)の妻である彼女が、アンを通して伝えたかったこと…
美しいものを美しく撮るということ、
人生とは、
人間らしさとは、
母親とは、
女性であることとは、
そして、今この瞬間を楽しむ!ということとは、、
そんないくつもの問いかけがたくさん散りばめられた、とても素敵な作品に仕上がっている。
絵画に出てくる景色、グルメ番組さながらの美味しいワインとお料理のオンパレード、マルシェでのチーズの豆知識…。
にわかフランス通になれそう♪
教会でのシーンはちょっとしんみり。。
どうしたって、フランスに行きたくなる!
明るくオシャレで、それでいて大人のほろ苦さが一つまみ、、
嗚呼、これは好きなヤツだー!
最初はジャックの調子の良さに少々引いてしまう(裏があるのじゃないか、とか下心満々じゃないのか、とか)自分がいたのだが、、
アンと一緒に彼のユニークさについつい引っ張られていく楽しさを満喫♪
今作は、素直にそれを楽しめば良い。
うん、それで良い。
観る者に委ねられるラストシーンに、エレノアがいたずらっぽく片目をつぶっているのが浮かんだ。
私なら、、
観た後に、女友達とあれこれ話したくなる!