茜雫

検察側の罪人の茜雫のレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
2.9
面白いことには面白い。けど……という感じ。あと一歩物足りない!ラストが不完全燃焼で納得いかなかったな。
130分に詰め込むにはちょっとあまりにもお話が壮大すぎる。最後トントン進んでいくのも「え?」って感じだったし、全体的にみんな早口で、きちんと理解しなければ楽しみにくい作品なのにきちんと理解しようとするのが困難で、もうちょっとじっくり時間欲しかったな。

真実と正義を考えさせられるお話で、ミステリ調の話なのかと思っていたけどもっと重くてドロドロしてました。後味悪い!後味悪い作品は全然好きなので良いですが。
木村くんがどんどん悪い方に転がっていくのよかったなぁ。最初の方の教官としてのシーンのところはこれこそが「正義」って感じだったけど。結局独りよがりな正義を求めた結果最上も犯罪者の方に転がり落ちてしまうのね。正しいことと正義は違う、人によって正義は違う、時代によっても正義は違う。そんな中、最後に「真実を追い求める」と宣言する沖野はかっこよかったね。
ニノの演技が上手すぎてびっくりした!取り調べのあの迫力はなかなか出せるものじゃない。耳元で囁くシーンとかあんなことされたら夢に出てくるわ。一生のトラウマになる。

木村くんとニノの初共演で話題になっていたそうで、そちらはついぞ知らなかったのだけれど確かにこの2人の演技は見ものでした。2人、特にニノのファンの方は楽しめるんじゃないかなぁ。ただ、個人的にはそれ以上のものは何もなかったなという感じでした。可もなく不可もない作品かな。


2022_30
茜雫

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