k

検察側の罪人のkのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.8
終始話の流れが掴みずらかった。
説明を一切排除した映画かもしれない。
そういう意味では考察しがいがある。

おそらく、レイプされた被害者のために裁判を起こそうとしている新米検事に、「引くな引くな」と声をかけるシーンで、なぜか涙がこぼれた。「ひくな、ひくな。」私も引きたくない。
全体的には面白い!とは思わなかったけど、このシーンが心に残ったので、私的な評価は高めにした。

検事には検事のストーリー、弁護士には弁護士のストーリーがあり、選ばれたストーリーが勝利するという考え方は、初めて目にしたので面白かった。
そのストーリーに固執すると犯罪者に落ちるという発想も。
正義の話なのかもしれない。時効というのはやりきれない制度だったんだなと思った。なくなって良かった。
人殺しの話を聞いて嘔吐するシーン良かった。

やたらシーンの区切りでフェイドアウトを使っていて雑な印象を受けた。

白骨街道やお宿タナンなど、聞いたことない単語が出てきたので調べてみた。
白骨街道は無謀なインパール作戦で、退却した道で倒れていった無数の兵士たちの死体で出来た道のことらしい。
御宿タナンは調べてもヒットしなかったけど、意味ありげな夢の中のシーンで「どうぞ休んでいってください」と言ってたからそういうことなんだろうと思う。
裁判は戦争ってことなんだろうか、無念の気持ちで死んだ者たちのために戦う。

二宮くんの役がラブホ潜入の時に、セクハラまがいの発言していたのが気になった。
そんな事より尾行に集中しろよとイライラした。なんか意味があるんだろうか。

ラストの叫びもちょっと掴めなかった。
そもそも、最上さんをなぜそんなに尊敬してたのかも掴めなかったし、二宮くんの役が掴みずらい。



ネタバレ
感情面でのストーリーを排除した脚本なのかもしれないけど、分からなすぎて、なんで親友は自殺したん?なんで2人はセックスする関係になってるん?となり入り込めなかった。
k

k