MasahideYoshida

検察側の罪人のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.3
2018年公開
監督 : 原田眞人
===
ある殺人事件の被疑者を訴追する中で、二人の検事の異なる正義がすれ違っていくお話。

このご時世に見ると色々考えさせられるものがある。検察官は本当に、倫理と道徳の持ち主しかなっちゃいけないと思うと同時に、本人の倫理と道徳頼みってもうそれは法治国家じゃないじゃんという思いも過ぎる。同時にこれはバイアスのお話でもあるなあと。人間、自分に嘘をつき続けると、嘘かどうかはだんだんと後ろの方に追いやられ、「自分の中の筋が通っているか」が正義の判断基準になっちゃうわけで。「まっすぐな嘘」っていうのもあるんやでえと。劇中にチラチラ映る宗教団体が象徴的。

キムタクはこういう、視野が狭くなっちゃってる人がはまり役だと思います。レオ様と近いものを最近感じます。