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ミスター・ガラスのkazu1961のレビュー・感想・評価

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
4.0
「ミスター・ガラス」
原題「Glass」
2019/1/18 公開 アメリカ作品 2019-021

今更ですが、シャマラン監督は、しばしば酷評を受けながらも、魅力的な作品は多数輩出しています。彼の作品は、見るものをじわりじわりと恐怖の世界に引き込む独特の世界観で知られています。また、予想を覆す“まさかの結末”も見どころですね。『アンブレイカブル』も『スプリット』もその特徴をもつ私の中では評価の高い作品に位置付けされています。
二作とも、着地点が見えないまま進行する物語が、着地して初めて全体像を明らかにするような、そんなサプライズと「構造上のどんでん返し」に満ちた作品でした。監督のセンスや遊び心が実ににくいと思います。
そんな世界観の最終章『ミスター・ガラス』もえっと、思う数回のどんでん返しがあり一定の三部作に対する答えが出た形になっています。(ここは詳しく言えないですが(笑))
シャラマン監督自身もエンディングに衝撃の仕掛けがあるとのことで、「観客はエンディングを気に入ってくれると思う。楽しみにして欲しい」と示唆しているとのこと。楽しみに鑑賞して頂くのが良いかと思います!!
終わってみると、これまた予想していなかった箇所に着地した作品であり、そのあまりのメッセージの純な魅力に、感動すら覚えてしまいました。
・・・三つ葉のクローバーには突出した何かはありません。普通であり凡庸で、均衡を乱す要素を持っていない、そんな象徴なんですね!!(ご覧になった方はどう思いますか?)

M・ナイト・シャマラン監督がブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソン共演で送り出した「アンブレイカブル」のその後を描いたサスペンススリラー。同じくシャマラン監督作でジェームズ・マカボイ主演の「スプリット」とも世界観を共有する。フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。
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